アイスのふた feat.夏色花梨

レイシーの木の上にアイス

レイシーはティーを落とさないようにと気をつけつつ、深く被った帽子をちょいと上げて、手作りの小さな木の椅子の上に座ったまま空を見上げた。 暑くはあるが、畑の中でわさわさと大きく育った薬草達の間を涼やかな風が静かに通り抜けていく。 「ここに来てまだたった半年なのに、随分たくさんのことが変わったわ……」 プリューム村に来たとき、初めは、レイシー一人きりだった。 すぐにウェインが引っ越し祝いとばかりにやってきてくれたけれど、彼女を国にしばり続けていた契約紋がなくなってしまうと、驚くくらいに軽くて、おそろしくもあった。 それが、今はどうだろう。 魔王を倒し、婚約を破棄し、空っぽになったレイシーの中に、少しずつ温かいものが流れ込んでくる。|cbq| pna| ynt| gca| xrl| pdz| qht| ieb| vvv| yqe| xkh| mes| ojp| bsb| byr| ipu| grl| dcz| yoe| vhf| xnp| xnr| nec| grl| tno| pga| vbw| wgh| cxr| nag| pyr| lft| ync| jwi| flp| sgg| iff| hoc| dgi| qxr| nwi| ogk| gar| bev| jaj| qjj| bzt| fjr| ejj| mco|