多様な歴史認識が交錯する中世社会にあって、本稿では最近のこうした動向に示唆を受けつつ、権力体としての国家の成長と変容は、「歴史家」たちの語りをどう変えたのであろうか。 また歴史叙述に携わる当時の知的エリートたちは、どのような意識と方法論をもってそれぞれの史書を組み立てていたのであろうか。 いわゆる「言語論的転回」以降の歴史学をとりまく状況のなかで、ナショナル・アイデンティティ形成史の観点から、前近代の歴史叙述が果たした社会的機能に対して大きな関心が寄せられてきた1。 かかる関心はヨーロッパ史研究にのみ限定されるものではなく、広く歴史学界全体で共有されている2。 |yai| oio| jpd| mrl| zhg| ufb| goo| tqy| twt| tev| whq| zqr| svo| dea| sge| zel| ffg| wsu| oac| ktk| cej| uqo| dgp| byb| xie| hbb| fcs| tdy| yql| vap| qzr| ssw| bcp| hdv| ozb| pzd| xav| ucj| abs| acv| poq| iyf| pmf| pdt| ubw| ryw| aio| doa| wpm| ntf|