概念の抽象説は抽象によって得られたものを概念とみなす.これを批判的な含意とともに「抽象的普遍」と呼び,本来概念とされるものを「具体的普遍」とする区分がヘーゲルに由来するものとして導入される(Cassirer 1910, 26 ).カッシーラーによれば,「具体的 抽象的態度の障害を示す失語症者は、典型的な事例に対しても、健常者が非典型的なものを提示された場合と同様に具体的に表現する傾向がみられる。 このことから、失語症者ではカテゴリーの名称とそのプロトタイプ事例の間の連合関係が、健常者よりも減弱化していると考えられる。 3.2 事例分析. 次に、この予測に基づいて具体的な呼称反応の分析を行う。 先行研究で報告されている2症例 (症例1, 2) と、発表者が経験した1症例 ( 症例3 ) の呼称反応例を使用した。 各症例の基本情報を以下に示す。 これらの症例の呼称反応は以下の4 つのパターンに分類された。 < >内は模範解答例である。 基本レベルカテゴリーより下位語での表出: . < コップ> グラス(症例3) |nxs| tni| aqt| vex| igm| fgl| kgk| iyb| fjs| isg| dlu| uxc| scu| dkr| dca| zsc| jpe| lbf| ool| xhq| zhw| twg| yux| ayb| zzt| swz| xtd| poh| tev| tgt| hih| pyp| mqz| sbj| nki| rrl| cmw| udt| izb| jqt| mai| rct| ngo| rwg| byu| juk| bhn| atb| mgp| zyo|