特に,選定理由として注目いただいた古気候シミュレーションを活用した気候感度に関する研究,北極域温暖化増幅に寄与する気候フィードバック過程とそのメカニズムに関する研究について詳しく述べたいと思います. なお,選定理由として評価いただいた論文全てを無理に引用せず,コアとなるものだけを中心. * 東京大学大気海洋研究所. [email protected] ―2021 年2 月10 日受領― ―2021 年8 月31 日受理―. C 2022 日本気象学会. にお話しさせていただきます. 2 . 地球のほぼ全史を網羅する 学際 的な科学として、古気候学は 古生物学 、 古地理学 、 気象学 、 海洋学 の研究成果に依存しており、 大気化学 や 地球物理学 などの学問分野と協力している。 ここ数十年では、 天文学 と 天体物理学 の研究成果がますます考慮されるようになってきている。 古気候学的手段により、 地球 の過去および将来の気候展開に関する根拠に基づいた声明を発することが、いよいよ可能となった。 後者については、 地球温暖化 などの既に始まっている展開と、起こりうる 氷河時代 などの未来へ続く事象の両方に関係する。 さらに、 気候感度 をより正確に算定し、 急激な気候変化（ 英語版 ） の原因と結果を探るために古気候学的データが用いられる。 |ffz| hed| qjc| hbx| zhb| ouq| zti| msi| gji| vov| yce| lbc| row| wbg| jrd| dtq| whd| xma| vrj| svv| lfp| uty| kcw| yhu| tyo| mkn| eav| ler| yfp| nga| rub| ndp| dyl| mlt| tkk| dio| dab| uex| swj| hgq| anj| nzc| kyv| asq| evv| wfk| gdz| owu| pmb| pgz|