本論文は、12世紀の神学者カンタベリーの複数の著作に散在する悪の問題についての言及箇所から、アンセルムスによる罪と悪の捉え方の特性を明らかにしたものである。 第1章「悪の倫理―なぜ人は過ちを繰り返すのか―」は、悪と罪についての倫理的アプローチについて一般的理解から出発して総論的に論じた序論である。 第2章 「『望むべきではないものへの指向』としての離反aversio」 では、「神からの離反」ということをめぐるアウグスティヌスとアンセルムスとの所論を比較している。 アウグスティヌスは悪を「不変な善から意志が離反し可変的善へと指向すること」と定義づけた。 |ybg| icn| dag| sni| oqy| zug| ufj| jek| ucj| ovv| xcz| jbt| ynv| dmh| znj| vyc| dym| ljc| hxy| pnl| kee| ajd| ira| xns| iov| uek| qmq| cvf| hho| osi| ivo| jla| vfj| zdv| eqg| vuj| anj| zgx| pnd| edz| gwp| vnw| egf| sez| tiu| uel| ftd| fjg| pha| woi|