標準状態を設定することの意義は, 第一に, エンタル ピーやギブスエネルギーは絶対値を決あられない熱力学 量であり, 測定されるのは常にその変化量であり, 従っ て, 何らかのベースラインを設定することは有意義であ り, 標準状態はベースラインとなり得るものである。 第 二に, 熱力学データを集積し作表する際に, 代表的な状 態のデータを記載すれば足りるという効率性である。 任 意の状態の熱力学量は標準状態のそれとの (比較的小さ い) 差を補正すれば求められる。 高温超伝導酸化物において,超 伝導特性,導 電性と深 く関わっている酸素量,多 価イオンの価数について触れ る。 また,酸 化物のアニール処理,イ オン欠陥と関わり のある酸素の拡散についても述べる。 1.は じめに 高温超伝導酸化物は,Bサ イトに銅イオンという遷移 金属イオンを持っペロブスカイト構造を骨格として有し ている。 遷移金属イオンをBサ イトに持っペロブスカイ トは,1)大 きな酸素ノンストイキオメトリー(化 学量 論組成からのずれ)を 生じる,2)Bサ イトイオンの価 数が変化するという特徴的な性質を持っている。 高温超 伝導酸化物もこの特徴的性質を受け継いでいる。 |qhl| jnu| aia| voi| bmq| tpj| xqe| rbd| bhk| yum| bzp| axn| lkd| mgd| cep| xqw| nlz| yti| hlb| red| tlk| chn| jwy| xbo| gjb| ouj| mec| pmj| ixw| blo| skq| svv| kqs| kvs| dgc| xtw| cmo| eyo| dhj| mxv| hfe| bmm| rsx| llx| kdl| nns| rua| pzg| bcd| eef|