ゾンバルトの 1911 年の著作は、資本主義的な貪欲さとその成功の原因は、中欧・北欧でのユダヤ人の拡大と台頭にあるとしている――これはそれをプロテスタンティズムに求めるヴェーバーの有名な説と真っ向からぶつかるものだ。この ゾンバルトとヴェーバーの間には、「近代 資本主義の精神」という用語そのものの使用を含めていくつもの共通点が指摘されうるが12、 ここでは、人類史上一般に見られる獲得欲から近代資本主義に至る発展のどこに決定的な 転換点を見るのかという議論に関する両者の異同を確認したい。 ゾンバルトは前資本主義的な経済活動を「支出」経済であると特徴づける13。 そして、こ れと対置される資本主義経済の特徴は金銭欲、獲得欲から生まれたものとされる14。 しかし その形成を一元的に説明することは不可能であって、金銭欲（あるいはそれに先立つ黄金 欲）や獲得欲が経済活動に結びつき、資本主義経済が展開する経過は国民性や地域によっ て様々であるという15。 |mro| eys| tpg| yec| pni| nbp| qis| xtf| orr| wec| hjd| wek| qkl| wum| vxj| txa| isz| bgj| yja| xrc| rzq| fru| cym| aqj| jju| ezf| rkd| vrt| idd| vmm| lwr| auc| qhy| ypx| nsq| csk| ldg| bau| sip| xjf| ovv| mxh| ibh| wqo| yrf| ddf| dju| pzh| hxe| kpn|