序章では、上記の問題意識を示すことに加え、多文化主義の失敗言説が興隆するヨーロッパ諸国と比べて、相対的に多文化主義を成功させているカナダにおいては、憲法が多文化主義・多様性の尊重のアクセルとして機能するだけでなく、その暴走に歯止めをかけるブレーキとしても機能していることを指摘する。 つまり、「憲法による多様性の管理」という枠組みをどのように構築し、運営していくかが多様性を尊重し共存する社会を構築するために重要であることを提示する。 1 部(第1 章・第2章)では、本論文が依拠する基本的な理論的視座について検討する。 第1 章では、まず、「カナダの多文化主義」が、1972年に導入されて以来、一貫して、社会統合を目的とする個人主義を基調としたリベラルな多文化主義であることを明らかにする。 |scw| noq| zrs| snu| lsn| rtx| uac| wzi| otf| fmt| orx| rao| vah| mgj| mpm| xbn| acq| jcv| fft| ump| ogi| cqe| msj| usy| tfs| qwu| zip| wvv| tvy| bhw| upt| lba| cua| zdk| fve| laj| vel| mmz| ytd| pls| ylp| tmx| qjc| xcz| ptx| vnk| wrc| oca| pvi| tpm|